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"しかし、この本を読んで一通り石原都知事の業績をまとめてみて見えてきたのは意外な側面だった。 ・トップダウン手法を多用する割に、実はトップダウンで決定したことは失敗しているものが多い ・一方で財政再建や公..."

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“しかし、この本を読んで一通り石原都知事の業績をまとめてみて見えてきたのは意外な側面だった。
・トップダウン手法を多用する割に、実はトップダウンで決定したことは失敗しているものが多い
・一方で財政再建や公会計改革など地味なバックオフィス的施策については結果を残している
・政治家としてのキャリアがあり、国政に介入しながらその影響を都政に反映させようとするなど政治家的振る舞いの割に、銀行税や築地市場移転問題など根回しが上手く無いことで多く失敗している
・空港拡張、築地市場、汐留開発などハード面の整備には強くコミットし、あるいは結果を残す反面、福祉、医療や産業・民間振興などソフト面の整備についてはプライオリティが低いか、全く無視するなど非常にハード寄りの政策を取る
・石原都知事のハード寄りの政策を支えていたのは、行政機構の制度改革の影響も少なからずあるが、概ね二〇〇四~二〇〇六年にかけての好況と、東京という集積が集積を呼ぶ環境によるところが大きい。

都知事の条件として政治家、外交官、経営者の三つの側面を併せ持つことと言われているが、振り返ってみると根回しの下手さやトップダウンに固執して調整、 準備不足を露呈するなど政治家としてはいまいち、放言癖が強く独善的な振る舞いとソフト軽視な面で外交官としても落第だが、むしろ、意外なことに、とりあ えず実行してみる、新しいことには挑戦してみるという姿勢や、内部体制の整備に目を向けて結果を出すなど「経営者」的資質は少なからずあるようだ。”

- 「都知事―権力と都政」より、石原都政三期十二年を振り返る | Kousyoublog (via kikuzu)

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