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- 「与える」から「自ら立ち上がる力」へ 日本ユニバの活動紹介(3) | 佐々木俊尚公式サイト (via nakano)
「与える」から「自ら立ち上がる力」へと
そして横尾さんはこう語っています。「被災者の方に『与える』というような行為は途中でやめないといけないと思う。阪神大震災でもそうだったけど、かわいそうだからと物資を送るという行為は善意から出たものであっても、そこには対等の精神がないんです」
たとえばアフリカの難民支援に寄付するという行為を考えてみる。もしアフリカの難民がマックのハンバーガーを食べてネクタイを締めてたら、支援するでしょ
うか? おそらく多くの日本人は、支援しないんじゃないでしょうか。なぜならアフリカの難民は「裸で食べ物に困っていている人」というかわいそうな人たち
というイメージがあるからです。つまり私たちは、そこに無意識のうちに上下関係を作ってしまっている。
だからアフリカだろうが日本国内だろうが、実は問題は同じなのです。私たちのやることは、「『与える』は終わらせていくこと。途中からは、『自ら立ち上がる力』を支援する方向へとシフトしていかないといけないんです」(横尾さん)。
つまりは「今回はたいへんでしたね。また一緒にビジネスしましょうよ!」という関係にしないといけないということなのです。そうした関係性こそが、きっと復興への力となっていくのでしょう。
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