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"液体窒素で冷却するとなると、そのためのコストがかさみますよね。超伝導送電では数百メートルおきに冷却装置を設置すると聞いたことがありますが、そのような構造では大変な高コストになってしまうのではないでしょう..."

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“液体窒素で冷却するとなると、そのためのコストがかさみますよね。超伝導送電では数百メートルおきに冷却装置を設置すると聞いたことがありますが、そのような構造では大変な高コストになってしまうのではないでしょうか? 冷却に関していえば、エジソンの時代から使われているOFケーブルでも冷却を行っています。OFケーブルでは送電線を筒で囲んだ構造になっており、筒の中は冷却用の油をポンプで循環させています。ちなみに現在のケーブルはだいたい80〜90℃くらいですから、触るとやけどしますよ。 超伝導ケーブルは液体窒素で-196℃にするのですが、管の内部を真空状態にして冷却効果を高めます。交流の超伝導送電では500mおきに冷却装置を置くことを予定しているようですが、超伝導直流送電では10kmから20kmおきで済むようにする予定です。超伝導直流送電ではケーブルが発熱しないため、液体窒素の流速も(交流に比べて)下げることができる、つまり冷却機器のコストを抑えられるわけです。 ちなみに、東京の地下共同溝に張られている地中送電線は1km当たり10億円です。これに対して交流の超伝導送電ケーブルは1kmで85〜100億円。私たちが研究中の超伝導直流ケーブルは200mの実験線で今までに4億円使っていますので、1km当たり20億円になります。研究段階にしては、かなりのコストパフォーマンスといえるでしょう。”

- [特別寄稿]世界のエネルギーインフラを変革する、超伝導直流送電 - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース) (via bgnori)

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