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- なぜ現場では「絶対」という言葉が口にされないのか - エアロプレイン- (via katoyuu)
結論から言うと、研究者が「絶対です」という言葉を使うのは非常に希です。なぜなら100%だと言ってしまった瞬間に、研究が終わってしまうから。
たとえば今日の番組ないでの質問「絶対に爆発はありませんね?」に関して、もし99.99%爆発が無かったとしても、0.01%の例外がある限り、研究者は首を縦にふることができません。そもそも例外とはその名の通り例の外で、自分の想定の範囲外からやってくるものであります。すなわち、例外が無くなるということはほぼゼロ。結論として、100%ってことはあり得ないのです。
おそらく原発のようなリスク管理が必要な世界では、この小数点以下に潜む例外の数値を以下に突き詰められるか。それが肝なんだと思います。発生確率1/100が例外なのか、1/100000が例外なのか。きっとそういう世界なんでしょう。でもやはり「絶対」はないのです。
別に僕は原子力の専門家でもなく、しがない自然言語系研究者の落ちぶれですが、それでもこの鉄則はわかります。もちろん世間的には「絶対」という言葉を求めているのでしょうが、その言葉を導き出すのはまず無理ですね。だから「絶対ですね?」と聞いてはいけないのです。せめて「恐らく」だとか「ほぼ」だとか、少しの逃げ道を用意してあげてください。
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